2008年 07月 13日
【8109】 健康秘訣は、小食、ハラ八分目 |
★ 昨日から今日へ、1泊2日の日程で長男一家がやってきました。”一家”と言っても、二人の男の孫は、東京、長崎に遊学中。自宅から法科大学院に通学しているのは孫娘だけで、その孫娘23歳の誕生日を一緒に、、、とやって来ました。
★ 久しぶりの一家団欒。孫娘をダシに大いに飲み食いし、深夜までパーティを続けて語らいました。長男も52歳、こうして久しぶりの”一家団欒”も、孫の存在感が異常に大きく感じられるのを怪しみました。やはり隠居は隠居。
★ もう「私の23歳の時は・・・」などと言える雰囲気ではありません。若い人の世界は、私たちが通り過ぎた社会と、随分、様変わりしています。時代は確実に大転換していますね。もう我々の出る幕はありません。
★ 「ところで・・・」と、長男が話題を私の健康に向けました。
「久しぶりに見る顔色、色つや良くて、元気そうですね」
そして、「あのガンの塊、1・5キロ。目の前に出された時は、みんな、もうダメだ、と、思ったネ」と、14年前の出来事をシミジミと語りました。
★ 14年前の年末、「メタポだ」と少々、腹回りが気になり始めた頃、突然、卒倒しました。担ぎ込まれた病院で精密検査したら腎臓ガンが見つかり、即時、開腹、罹患していた右腎臓全部を切除しました。1・5キロの正体は医師が家族に見せた私の腎臓だったのです。増殖したガン細胞で腎臓は赤ん坊ほどに膨れあがっていました。
★ 「本当に・・・よく、これまで」 (生き延びたもんだ)の言葉を飲み込んで、顔をこちらに向けました。その言葉には家族全員の気持ちが隠っています。病院に定期検査に行くたびに、家族全員が「どうでした?」「検査データは?」と訊ねてくれる14年間でした。
★ 私自身、よく保ったものだと思います。残った左腎臓は既に「膜性腎症」という老人性慢性腎臓病に冒されており、当時、医師は「2,3年後には透析」と、あらかじめ私に因果を含めるように申し渡しました。ですから私の病院通いも治療目的というよりも、「再入院、透析開始」の時期を見極めるためであったのです。
★ それが、不思議。最近は、検査データも改善の兆しを見せ、見た目も顔色健康、歩く速度も人並み以上で、7~8キロの速歩散歩は平気です。
★ 「肝心カナメ」と言う言葉があります。扇子を束ねている源を要(カナメ)と言いますが、命のカナメとも言えるのが「肝臓」と「心臓」 その含意を込めた言葉です。私が若い頃には「肝腎」と言っていました。「肝臓」と「腎臓」 命を司る二つの内臓器官と教わったものですが、まあ、肝、腎、心、この三つの臓器が命のカナメと言っても差し支えないでしょう。
★ 腎臓病は食養生が大切、と言われます。
それをどれほどたたき込まれたことか。特に栄養のバランスやカロリー・・・耳にタコができるほど言い聞かされました。しかし、ある時、病院の管理栄養士さんの指導を聞きながら、ちょっと違うのでは・・・?と、疑問に思ったことがあります。
★ 私は、老人性慢性腎炎を抱えた患者です。つまり腎臓の機能が壊れていて老廃物の排泄と、必要な良性タンパク質の保有が出来ないため、全身に送り込む血中蛋白が常時、不足している状態になるのです。
★ 大切なポイントは、機能が壊れている臓器を無理なく動かす、そこに重点を置くべきではないか? 必要な栄養を摂る心がけより、壊れた器官に余分な仕事をさせない方に重点を置くべきではないか? そう思いました。
★ もう2,3年になると思いますが、「腎臓機能の物理的負担を減らす」 そのことを第一にするよう心がけることにしました。塩分を減らすのは元々、そのためでありますし、また食品の蛋白制限も必要量以上は老廃物処理に回ります。これが腎臓の負担を増大します。
★ 栄養バランスは、妻がかなり研究してくれて、10数年、それこそ理想食に近づいています。問題は、壊れ、弱っている腎臓機能の負担を減らすこと。それに一番、いいのは小食です。多分、「ハラ八分目」が自然の摂理に適う量であろう、と思いました。
★ それまで私は1日、2000カロリーから2500カロリーを食べていたように思います。食事だけではなく、三時のおやつと、夜の家族団らんの茶菓子。悪いことに、我が家は妻も長女も料理やケーキ作りが大好きで、新作のお毒味役に私を使います。その習慣が私を「過食」にしました。
★ 長い時間をかけましたが、今年になって、間食は一切、断ちました。そして1日摂取カロリーもほぼ1500前後に自分で調整しています。不思議です。それを徹底するようになった今年から、随分、身体の調子がいいように思います。身体が軽く、常に軽い空腹感があって、爽快感を感じます。
★ 見た目もよくなっているそうです。昨日も、私の顔を見た瞬間、長男が「顔のツヤ、いいねぇー」と感想を漏らしました。直ちにこうコメントしました。そして目を長男に向けますと、かなりおナカに”貫禄”がついています。そこで、一言、アドバイスも。
★ 「我が快調は、小食、腹八分目。そのおかげだ。このトシになって、身体にとって栄養過多より、腎臓、肝臓・・・内臓器官を休ませ、過重な働きをさせないのが、健康のポイント、と知った。オマエも食べ物、減らせ。その身体、軽くなるよ」
** ご挨拶 **
ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
★ 久しぶりの一家団欒。孫娘をダシに大いに飲み食いし、深夜までパーティを続けて語らいました。長男も52歳、こうして久しぶりの”一家団欒”も、孫の存在感が異常に大きく感じられるのを怪しみました。やはり隠居は隠居。
★ もう「私の23歳の時は・・・」などと言える雰囲気ではありません。若い人の世界は、私たちが通り過ぎた社会と、随分、様変わりしています。時代は確実に大転換していますね。もう我々の出る幕はありません。
★ 「ところで・・・」と、長男が話題を私の健康に向けました。
「久しぶりに見る顔色、色つや良くて、元気そうですね」
そして、「あのガンの塊、1・5キロ。目の前に出された時は、みんな、もうダメだ、と、思ったネ」と、14年前の出来事をシミジミと語りました。
★ 14年前の年末、「メタポだ」と少々、腹回りが気になり始めた頃、突然、卒倒しました。担ぎ込まれた病院で精密検査したら腎臓ガンが見つかり、即時、開腹、罹患していた右腎臓全部を切除しました。1・5キロの正体は医師が家族に見せた私の腎臓だったのです。増殖したガン細胞で腎臓は赤ん坊ほどに膨れあがっていました。
★ 「本当に・・・よく、これまで」 (生き延びたもんだ)の言葉を飲み込んで、顔をこちらに向けました。その言葉には家族全員の気持ちが隠っています。病院に定期検査に行くたびに、家族全員が「どうでした?」「検査データは?」と訊ねてくれる14年間でした。
★ 私自身、よく保ったものだと思います。残った左腎臓は既に「膜性腎症」という老人性慢性腎臓病に冒されており、当時、医師は「2,3年後には透析」と、あらかじめ私に因果を含めるように申し渡しました。ですから私の病院通いも治療目的というよりも、「再入院、透析開始」の時期を見極めるためであったのです。
★ それが、不思議。最近は、検査データも改善の兆しを見せ、見た目も顔色健康、歩く速度も人並み以上で、7~8キロの速歩散歩は平気です。
★ 「肝心カナメ」と言う言葉があります。扇子を束ねている源を要(カナメ)と言いますが、命のカナメとも言えるのが「肝臓」と「心臓」 その含意を込めた言葉です。私が若い頃には「肝腎」と言っていました。「肝臓」と「腎臓」 命を司る二つの内臓器官と教わったものですが、まあ、肝、腎、心、この三つの臓器が命のカナメと言っても差し支えないでしょう。
★ 腎臓病は食養生が大切、と言われます。
それをどれほどたたき込まれたことか。特に栄養のバランスやカロリー・・・耳にタコができるほど言い聞かされました。しかし、ある時、病院の管理栄養士さんの指導を聞きながら、ちょっと違うのでは・・・?と、疑問に思ったことがあります。
★ 私は、老人性慢性腎炎を抱えた患者です。つまり腎臓の機能が壊れていて老廃物の排泄と、必要な良性タンパク質の保有が出来ないため、全身に送り込む血中蛋白が常時、不足している状態になるのです。
★ 大切なポイントは、機能が壊れている臓器を無理なく動かす、そこに重点を置くべきではないか? 必要な栄養を摂る心がけより、壊れた器官に余分な仕事をさせない方に重点を置くべきではないか? そう思いました。
★ もう2,3年になると思いますが、「腎臓機能の物理的負担を減らす」 そのことを第一にするよう心がけることにしました。塩分を減らすのは元々、そのためでありますし、また食品の蛋白制限も必要量以上は老廃物処理に回ります。これが腎臓の負担を増大します。
★ 栄養バランスは、妻がかなり研究してくれて、10数年、それこそ理想食に近づいています。問題は、壊れ、弱っている腎臓機能の負担を減らすこと。それに一番、いいのは小食です。多分、「ハラ八分目」が自然の摂理に適う量であろう、と思いました。
★ それまで私は1日、2000カロリーから2500カロリーを食べていたように思います。食事だけではなく、三時のおやつと、夜の家族団らんの茶菓子。悪いことに、我が家は妻も長女も料理やケーキ作りが大好きで、新作のお毒味役に私を使います。その習慣が私を「過食」にしました。
★ 長い時間をかけましたが、今年になって、間食は一切、断ちました。そして1日摂取カロリーもほぼ1500前後に自分で調整しています。不思議です。それを徹底するようになった今年から、随分、身体の調子がいいように思います。身体が軽く、常に軽い空腹感があって、爽快感を感じます。
★ 見た目もよくなっているそうです。昨日も、私の顔を見た瞬間、長男が「顔のツヤ、いいねぇー」と感想を漏らしました。直ちにこうコメントしました。そして目を長男に向けますと、かなりおナカに”貫禄”がついています。そこで、一言、アドバイスも。
★ 「我が快調は、小食、腹八分目。そのおかげだ。このトシになって、身体にとって栄養過多より、腎臓、肝臓・・・内臓器官を休ませ、過重な働きをさせないのが、健康のポイント、と知った。オマエも食べ物、減らせ。その身体、軽くなるよ」
** ご挨拶 **
ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
by zenmz
| 2008-07-13 21:52
| 健康・医療