2008年 08月 29日
【8157】 涼風吹いて消えた「サマータイム」 |
★ 初夏入りの頃、マスコミ挙げて、かまびすしかった「サマータイム」。夏時間として標準時を1時間、早める話はどうなったのでしょう。8月末は来年度予算のたたき台作りの”サマーレビュー”締め切り日です。チェックしてみましたら・・・あっけなくお流れ。
★ エッ!、あれは、政府の地球温暖化対策のメダマとする「福田ビジョン」ではなかったのか? よくよく調べてみますと、「省エネに効果があって、生活にもゆとりができる」という謳い文句の「サマータイム法案」は国会提出寸前までいったものの、結局、与党が乗ってこず、「議論が十分でない」として見送りになっていました。
★ どうやらその決め手となったのが、 「日本睡眠学会」 の「声明文」であったようです。《省エネメダマは「サマータイム」導入》 と、華々しく「福田ビジョン」が打ち出されると、直ちに反応したのが、この学会でした。
★ 6月5日付けで、清水徹男理事長(秋田大学医学部教授)と同学会副理事長で「サマータイムに関する特別委員会」の本間 研一委員長(北海道大学医学研究科教授)の連名で公開された「声明文」は全4ページに亘って「”サマータイム”は、効果よりも弊害が大きい」とし、「導入すれば、数日から二週間前後は、睡眠不足や睡眠障害を起こす恐れが強い」と、5項目の理由を挙げて導入反対を政府と国民にアピールしています。
★ これにまず飛びついたのが労働組合。”錦の御旗”を手にして反対ムードが一気に高まりました。「学者の見解」なるものがこれほど世論を動かした例は最近、あまり見ることはありません。どんな学会か? 調べてみますと・・・・
★ 発足は1973年。医学者を中心に僅か100人でスタートしていますが、この頃から産業化社会は夜型化を進行させ、それに伴ってストレスから睡眠障害を起こす人が急増し《睡眠を科学する》機運が研究者の間で高まり、現在では2700人を超える研究者を結集して、現代社会の文明病”睡眠障害”と取り組んでいます。
★ それにしても面白いですね。政治は”クウキ”。「サマータイム」が「福田ビジョン」として持ち出されたのは、「地球環境」をテーマにしたG8 サミット開催が契機でした。当初の熱気に包まれた”政治的クウキ”がG8 サミットが終わった途端、冷めて この学者産の「反対声明」が大きく浮上し、流れが変わりました。
★ 私も、この”クウキ”に動かされた一人。マジメに、「サマータイム」を考え、このブログには、それをテーマに2本の日記を書きました。
【8070】 太陽と共に生きる”サマータイム”
【8075】 再考・サマータイム導入問題
★ いずれにせよ、この議論。現代社会を動かしている”機械時計”の針を夏場に1時間早める話です。それが産業社会に及ぼす生体リズムへの影響と睡眠障害、という筋道の話ですね。もうとっくに引退した私には、どっちに転ぼうとあまり関係はありません。
★ 私は、もう完全に日の出と共に起き出し、日没後は間もなく就寝。その習慣が身につき、”機械時計”を気にすることは殆どありません。定年の効用・・・産業社会に関係なし。1年365日、太陽の運行と共に生体リズムが動かす”体内時計”で生きることのありがたさを感じています。
【お詫び】 今朝、ご案内しました「コメント集」転載は、都合により中止します。
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** ご挨拶 ** ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
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★ エッ!、あれは、政府の地球温暖化対策のメダマとする「福田ビジョン」ではなかったのか? よくよく調べてみますと、「省エネに効果があって、生活にもゆとりができる」という謳い文句の「サマータイム法案」は国会提出寸前までいったものの、結局、与党が乗ってこず、「議論が十分でない」として見送りになっていました。
★ どうやらその決め手となったのが、 「日本睡眠学会」 の「声明文」であったようです。《省エネメダマは「サマータイム」導入》 と、華々しく「福田ビジョン」が打ち出されると、直ちに反応したのが、この学会でした。
★ 6月5日付けで、清水徹男理事長(秋田大学医学部教授)と同学会副理事長で「サマータイムに関する特別委員会」の本間 研一委員長(北海道大学医学研究科教授)の連名で公開された「声明文」は全4ページに亘って「”サマータイム”は、効果よりも弊害が大きい」とし、「導入すれば、数日から二週間前後は、睡眠不足や睡眠障害を起こす恐れが強い」と、5項目の理由を挙げて導入反対を政府と国民にアピールしています。
★ これにまず飛びついたのが労働組合。”錦の御旗”を手にして反対ムードが一気に高まりました。「学者の見解」なるものがこれほど世論を動かした例は最近、あまり見ることはありません。どんな学会か? 調べてみますと・・・・
★ 発足は1973年。医学者を中心に僅か100人でスタートしていますが、この頃から産業化社会は夜型化を進行させ、それに伴ってストレスから睡眠障害を起こす人が急増し《睡眠を科学する》機運が研究者の間で高まり、現在では2700人を超える研究者を結集して、現代社会の文明病”睡眠障害”と取り組んでいます。
★ それにしても面白いですね。政治は”クウキ”。「サマータイム」が「福田ビジョン」として持ち出されたのは、「地球環境」をテーマにしたG8 サミット開催が契機でした。当初の熱気に包まれた”政治的クウキ”がG8 サミットが終わった途端、冷めて この学者産の「反対声明」が大きく浮上し、流れが変わりました。
★ 私も、この”クウキ”に動かされた一人。マジメに、「サマータイム」を考え、このブログには、それをテーマに2本の日記を書きました。
【8070】 太陽と共に生きる”サマータイム”
【8075】 再考・サマータイム導入問題
★ いずれにせよ、この議論。現代社会を動かしている”機械時計”の針を夏場に1時間早める話です。それが産業社会に及ぼす生体リズムへの影響と睡眠障害、という筋道の話ですね。もうとっくに引退した私には、どっちに転ぼうとあまり関係はありません。
★ 私は、もう完全に日の出と共に起き出し、日没後は間もなく就寝。その習慣が身につき、”機械時計”を気にすることは殆どありません。定年の効用・・・産業社会に関係なし。1年365日、太陽の運行と共に生体リズムが動かす”体内時計”で生きることのありがたさを感じています。
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by zenmz
| 2008-08-29 06:56
| 現代社会論