2008年 09月 11日
【8170】 文体を考える(1) 《今日の一言@ニューヨーク》 |
★ ブログやSNSに親しむようになって、私は、「文体」に非常に興味を持つようになりました。「文体」などと言えば構えた論議になりますが、そんな大げな話ではありません。インターネットを使えば、どんな語り口になるのか? ペンでマス目原稿用紙に記す文章とどう違うのか? その様式の違いに興味があります。
★ この二月ほど、私が特別、注目しているSNSのページがあります。ハンドル名”June"さん。東京出身の女性で、もう十数年間も、米ニューヨークにお住まいの方です。年齢その他は一切、不明。ただ投資、不動産で資産運用をなさっている、とか。裕福な方なのでしょうね。
★ ちょうど2ヶ月前の7月10日のことでした。私が登録、加入しているSNSで《今日の一言@ニューヨーク:》というタイトルの日記随想があるのに目が止まりました。当日の話題;
【in sickness or in health, to love and to cherish 'till death do us part."】
★ 英語ですが直ぐ分かりました。「病める時も、健やかなる時も、愛し、慈しむや、死が二人を分かつまで・・・」 キリスト教会の結婚式で司式の神父さんが新郎・神父に質す誓いの言葉です。いいコトバですね。つい引き込まれました。
それに読み手が共感します。すーっと、アタマに入る名文ですね。
★ スゴイ文体だ、と感動を覚えました。先ず目を惹くタイトルがいいです。
《今日の一言@ニューヨーク:》・・・一目で、「ニューヨークからネットで発信、私の今日を捉えた一言」というメッセージが伝わります。旅行に出れば、@以下をロスアンゼルス、パリ、東京、どう変えても、そのまま使えますね。いいセンス!
★ 正に世界を舞台に生活なさっている国際人ならではの発想です。しかも、続く話題のテーマが、すべて英語。長くて2行の凝縮したコトバ。何ともワサビの利いたフレーズです。
例えば、別の8月27日付けエントリーは、“No way, no how, no McCaine”
★ 民主党の大統領候補予備選で負けたヒラリークリントンが、本選挙に向けてオバマ氏支援を訴え聴衆を感動の渦に巻き込んだスピーチ。Juneさんは、こう説明しておられます。
★ 全くその通り。アメリカ大統領選で、ビックリしたのは候補者の名演説。どの候補も、選挙民の心にグサリと食い込む短い、強烈なメッセージを繰り出します。最高は、オバマ候補の"Change!" この一語で、あの人気絶頂のクリントンを下しましたね。アメリカ国民は
Yes, we can change! 反応しました。
★ すっかり魅了された私は、直ちに「友人リンク申請」をお願いし、以来、毎日のように訪問させていただき、選び抜かれた日本語と英語の織りなす華麗なエッセイを楽しませていただいています。
★ Juneさんのユニークな”新文体”に触れて、急に膨らみ始めた私の「文体考」は、また別に書かせていただきますが、今日は、もう一つ、Juneさんの日記随想をご覧ください。
「秋立ちぬ」・・・日本人の感覚は私も数日前に書きました。アメリカ人はどうなのか?
★ 富豪のゲイ・カップル。日本では考えられない異文化世界、目を瞠りますね。 June さんの 《今日の一言@ニューヨーク:》には、こんなオドロキが、2,3日ごとに顔出しします。
私の友人には是非、ご紹介したいページですが、残念ながらJuneさんは「日経WagaMaga」というSNSだけにご登場で、ご自身のホームページやブログはお持ちではありません。 「日経WagaMaga」は、招待会員制で、一般公開されていません。
★ 是非とも、と、ご希望の方は、メールアドレスを私宛(******@gmail.com ****をzenimoto としてください)にお送り下さい。ご紹介いたします。ただし、ハンドル名だけの仮名・匿名の方はお受けできません。実生活で初対面の場合と同様に、住所、氏名、性別、年齢、職業等、名刺交換する時と同じように常識的な礼を尽くしてくださるよう願い申し上げます。
PCのe-mail アドレスは必ずご記入下さい。紹介状は、そちらにお送りいたします。
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** ご挨拶 ** ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
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【精選ブログリンク】( BYOOL BLOGGER お薦め記事満載です
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★ この二月ほど、私が特別、注目しているSNSのページがあります。ハンドル名”June"さん。東京出身の女性で、もう十数年間も、米ニューヨークにお住まいの方です。年齢その他は一切、不明。ただ投資、不動産で資産運用をなさっている、とか。裕福な方なのでしょうね。
★ ちょうど2ヶ月前の7月10日のことでした。私が登録、加入しているSNSで《今日の一言@ニューヨーク:》というタイトルの日記随想があるのに目が止まりました。当日の話題;
【in sickness or in health, to love and to cherish 'till death do us part."】
★ 英語ですが直ぐ分かりました。「病める時も、健やかなる時も、愛し、慈しむや、死が二人を分かつまで・・・」 キリスト教会の結婚式で司式の神父さんが新郎・神父に質す誓いの言葉です。いいコトバですね。つい引き込まれました。
★ 親しく向かい合って、気軽に会話を楽しむムード・・・それでいて、かなり深い人生談です。誰に言い聞かせるわけでもない、最後は自分に向かい合っておられます。
《今日の一言@ニューヨーク》
…in sickness or in health, to love and to cherish
'till death do us part."
いつもニューヨークタイムズ紙(NYT)日曜版を買うと、分厚いのでその一週間かかって読んでいます。週日はオンラインで記事チェックすることもありますが、やはり日曜版は手にとっていろんなセクションをじっくり読みたいのです。
政治、社会、ビジネスなどのまじめな記事に疲れると、私は結婚のお知らせページ(Weddings・Celebrations)で和みます。日曜版にしかないものです。しかし、地方紙での慣習がNYTほどの大新聞になっても、このお知らせセクションが残っているのには感心します。
でもニューヨーカーでも実際に知り合いが載ったのを見るのは、極めて少ないはず。このページに載る人は大物かその子弟、マスコミ関係など、または普通の人でもかなり前から原稿と写真を提出してパスした人のみ。私の経験では、これまで10年間で、以前面識のあった知り合いでこのページに登場したのは4名でした。
知り合いや友人が登場するのはほとんどありえないわけですから、なぜ私がこのページを欠かさず見るか? というと、う~ん、なぜなんでしょう。
A) 何かのご縁で結婚に至った人たちの顔写真みるのがなんだか楽しい、
B) お知らせの中には記事化されたものがあり、詳細にその出会いや
試行錯誤、そしてゴールイン、といったストーリーが書かれている、
そんなところでしょうか。
今週日曜日の記事化されたカップルは、ベストセラーThe Nanny Storiesを書いたNicola Kraus嬢でした。希望をもって「私は愛されているだ!」と自己暗示をかけてお相手を探し始めてから、急に彼女に幸運の女神が微笑み始め、デートから2年弱、ゴールインしたのだそうです。
一般の人でもロマンスの経緯が「小説」のようにすごい人もいて、小説を読むより楽しいこともありです。前週の記事化されたコラムでは、50代のふたりでしたがまさに「小説」。
かいつまんで話しますと、彼女のほうは20代で離婚しますが、その元夫の弁護士と一件落着後に恋に落ちる、そして婚約をするがやはり破棄して別々に。そして3年前にまたふたりは出会って意気投合、ここでやっとゴールイン。
今日の一言は、
「この世に生ある限り、ふたりは愛を誓い合います」
のカトリックの結婚の誓いの一部。
To have and to hold, from this day forward,
for better, for worse, for richer, for poorer,
in sickness or in health, to love and to cherish
'till death do us part."
The Nanny Storiesは映画化されてますが、邦題は「ティファニーで子育てを」のようですが、未公開のようです。
【以上、原文のまま、ご本人から転載許可をいただき、ご披露いたします】
それに読み手が共感します。すーっと、アタマに入る名文ですね。
★ スゴイ文体だ、と感動を覚えました。先ず目を惹くタイトルがいいです。
《今日の一言@ニューヨーク:》・・・一目で、「ニューヨークからネットで発信、私の今日を捉えた一言」というメッセージが伝わります。旅行に出れば、@以下をロスアンゼルス、パリ、東京、どう変えても、そのまま使えますね。いいセンス!
★ 正に世界を舞台に生活なさっている国際人ならではの発想です。しかも、続く話題のテーマが、すべて英語。長くて2行の凝縮したコトバ。何ともワサビの利いたフレーズです。
例えば、別の8月27日付けエントリーは、“No way, no how, no McCaine”
★ 民主党の大統領候補予備選で負けたヒラリークリントンが、本選挙に向けてオバマ氏支援を訴え聴衆を感動の渦に巻き込んだスピーチ。Juneさんは、こう説明しておられます。
「どんなことがあっても、どんな理由でも、ぜったいマケイン議員じゃダメ!という意味。今日の一言がでてきました。Noを3つ続けて否定を強調、わかりやすいですね」
★ 全くその通り。アメリカ大統領選で、ビックリしたのは候補者の名演説。どの候補も、選挙民の心にグサリと食い込む短い、強烈なメッセージを繰り出します。最高は、オバマ候補の"Change!" この一語で、あの人気絶頂のクリントンを下しましたね。アメリカ国民は
Yes, we can change! 反応しました。
★ すっかり魅了された私は、直ちに「友人リンク申請」をお願いし、以来、毎日のように訪問させていただき、選び抜かれた日本語と英語の織りなす華麗なエッセイを楽しませていただいています。
★ Juneさんのユニークな”新文体”に触れて、急に膨らみ始めた私の「文体考」は、また別に書かせていただきますが、今日は、もう一つ、Juneさんの日記随想をご覧ください。
「秋立ちぬ」・・・日本人の感覚は私も数日前に書きました。アメリカ人はどうなのか?
今日の一言@ニューヨーク
Labor Day means the end of summer for many Americans
今日は9月の最初の月曜日、Labor Dayで全国的な祭日。この連休が終わると、いよいよ夏も終わりとなり、秋の気配が深まります。学校、大学も9月から始業で、事実上、これで夏休みが終わります。この2週間くらいは Back to school saleという広告が目立ち、文房具や通学に着る洋服、靴などのバーゲンもありました。
この週末、友人の持つコネチカットの別荘にお邪魔しました。
ポートオーソリティーのバス停から1時間半ほど北上し、サウスベリーという町へ。そこでピックアップしてもらい、さらに15分ほど、見渡す限りの森に囲まれた自然の中にありました。とにかくお隣が見えない、というのがいいです。(一番近いお隣は300メートルくらい離れてあるんですが、木々に囲まれていて見えないのです。写真・上)
彼らはマンハッタンで週日を過ごし、週末は金曜の夜からここでジャクージー付のプールでのんびりして英気を養う、という生活です。夏場が中心ですが、冬でも2週間に一度はここで過ごすということでした。2階建ての大邸宅で、下は巨大なサンルームとリビング2つに食堂2つ、2階にベッドルームが3つ。 ゲイのカップルなので子供はいませんが、親類や友人をよんでいつもにぎやか。
昨日の夜は、近くの農家で野菜、町のスーパーで肉を買ってバーベキューをしました。(写真・中央)テーブルの向こうにプールがみえますでしょ。 野菜を買った農家の出先には、野牛がのんびりと日向ぼっこをしていました。(写真・下) ほんとに、豊かな自然で、豊かな生活。
【以上、原文のまま、ご本人から転載許可をいただき、ご披露いたします】
★ 富豪のゲイ・カップル。日本では考えられない異文化世界、目を瞠りますね。 June さんの 《今日の一言@ニューヨーク:》には、こんなオドロキが、2,3日ごとに顔出しします。
私の友人には是非、ご紹介したいページですが、残念ながらJuneさんは「日経WagaMaga」というSNSだけにご登場で、ご自身のホームページやブログはお持ちではありません。 「日経WagaMaga」は、招待会員制で、一般公開されていません。
★ 是非とも、と、ご希望の方は、メールアドレスを私宛(******@gmail.com ****をzenimoto としてください)にお送り下さい。ご紹介いたします。ただし、ハンドル名だけの仮名・匿名の方はお受けできません。実生活で初対面の場合と同様に、住所、氏名、性別、年齢、職業等、名刺交換する時と同じように常識的な礼を尽くしてくださるよう願い申し上げます。
PCのe-mail アドレスは必ずご記入下さい。紹介状は、そちらにお送りいたします。
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** ご挨拶 ** ブログ【彷徨人生・・・喜寿から傘寿へ】公開に当たって
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【精選ブログリンク】( BYOOL BLOGGER お薦め記事満載です
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by zenmz
| 2008-09-11 00:03
| ネット考現学