2008年 10月 25日
【9214】 奇奇怪怪なco2削減論議 |
★ 最近の社会問題の論議、どうもマヤカシ論が多いように思えてなりません。もう姿を消しましたが、一時、かなり論議された「タバコ1箱1000円」 健康のため禁煙促進はタテマエ、本音は増税。タテマエが実行されたら税金、取れまい。
★ この二律背反、誰がみてもおかしいですね。本音は増税、だからジワジワ上げてくる。そうなるはず、と私は見ています。国民の健康のため禁煙促進など、考えてもいません。とりやすいところから税金を取る。禁煙を言えば誰も文句が言えない。だから使っているだけ。
このことは、以前にも取り上げました。 【8082】 「タバコ1箱1000円」論議のいかがわしさ
★ 同じように首を捻るのは、福田首相時代から急に高まった政府、経済界の地球温暖化防止キャンペーン。政府の肝いりで産業界も賛同して設立された財団法人「省エネルギーセンター」や「全国地球温暖化防止活動センタ^」などの”家庭の省エネ大作戦”を見聞きすると、その都度、大きな疑問が起き上がってきます。
★ これを受けて町を歩くと、たとえば電機業界、「地球温暖化防止のため、ふるい冷蔵庫やエアコンを買い換えましょう。省エネ新製品だとCO2カットはコレコレ・・・」 自動車業界もなかなか積極的です。「新車乗り換えのチャンス。省エネ車だと、CO2カットはコレコレ・・・政府奨励補助もあってお得です」とか。
★ 地球温暖化防止を”錦の御旗”に古い車の通行を規制する条例さえ作られました。まあ、こうした啓蒙活動をなさるのは、それ自体、文句の言いようはありません。
しかし、時には、首を捻らざるを得ない為政者の「悪乗り」もありましたね。
★ たとえば、ガソリン税の存廃論議。正式には「揮発油税及び地方道路税」というこの悪税。 現在1リットル当たり53.8円の税金が課され、そのうち25.1円が暫定税率になっており、その期限がきたのをどうするか。結局、1ヶ月だけ廃止し、また元に戻しました。
★ ガソリン急騰で、それが原因で物価が急上昇し、国民生活に大きな影響が出てきたこともあり、国民の多くは暫定税率を廃止して物価高騰を抑えよ、と大声を上げました。その時の福田首相の言い草、今も耳にこびりついています。
「地球温暖化防止が急務のとき、CO2を撒き散らしていいのですか?・・・」
★ 議論のすり替え"悪乗り"論と言うのも、実は、暫定税率問題。そもそも、この税は1973年を初年度とする道路整備5ヵ年計画の財源不足を補う暫定措置として1974年に登場したもの。それが30年以上も、延長に延長を重ねた。そんな"暫定”があるか、が問われた政治課題でした。それを、「安くすればクルマがガソリンがぶ飲みでCO2を撒き散らす。時代の逆行でしょう」 あのトボケ顔でシラっと言いましたね。
★ 地球温暖化を問題にするなら、道路延長の方がもっと悪影響があります。暫定など姑息なことはやめ、全廃して道路工事を縮小すべきでしょう。それがスジ。だから政治家の言うことは詭弁が多いです。
★ ところで、話を本論に戻しまして、「家庭で出来るCO2カット・地球温暖化防止」ですが、車や家電製品を省エネ新品に買い換えて削減効果を高めよう・・・・なんとなくいい話のように聞こえます。しかし、これは、マヤカシではないか???
★ それが本当か、どうか、判断材料が欲しいですね。なるほど、古い車や家電を使いつづけると省エネ対応のものと比較すれば、多いCO2を出しているでしょう。しかし、たとえば、この先、10年間、使いつづけるとその差は、いかほどになるのか?
★ 同時に、今、買い替えよ、と推奨される省エネ新製品を作り出すのに、どれだけのエネルギーを消費し、CO2を撒き散らしたのか? 材料の資源開発から製品輸送に至るまで何キロのCO2を出したのでしょう? その比較表をもらわねば、国民は判断のしようもありません。
★ 悪くかんぐれば、この大不況、”錦の御旗”を掲げて大量生産された省エネ新商品の販売促進に悪用しているのではないか?? 政府・業界が結託して経済成長率を高める工作をしているのではないか。タバコ論議のタテマエ・本音に似たウラ・オモテが見えてきます。
★ 私たちは、これまで、こうしたもっともらしい「サカシラ」に踊らされてきました。
家庭で出来るCO2カット、などと説教はもうたくさん。それも言うなら、深夜の都会のネオンサインカットから始めてください。私たちは不必要な電気は消します。言われなくともライフラインの電気・ガス代、結構、高い。
★ アタマでっかちの軽評論に惑わされるのもいいかげんにしたいですね。自分の身丈に合わせて、物を大事にする生活・・・それを心がければ、CO2など問題になるような量は出ません。むしろ適量のCO2は自然を豊かに育てる森林植物に欠かせない必需品です。それを洪水で出し、公害にしているのは誰か? 工業社会の都会です。
★ 本当にco2カットを考えているなら、莫大なエネルギーを使う家電新製品や車の生産を控えるべきです。それが一番、効果がある、が、それは絶対にしない。
★ 円急騰で輸入品が安くなる、石油価格下落に為替差益、電力業界は大きなメリット、電気料金を値上げする根拠もなくなったはずですね。ところが電力各社は「先行き不安。値上げ必至」とか。 不況で電力使用が減るため経営の先行きが見通せないのだそうです。
★ 電力会社・・・CO2排出問題の視点から見れば、超A級の巨頭悪が「エネルギー使ってもらわねば・・」・とは?? まあ、それが正直なホンネでしょうね。何が何でも経済成長率は右肩上がりでない・・と、CO2問題などはそれからのハナシ、とは。まあ正直でいいです。
★ 個人にはco2削減を説教するが、オノレのばら撒きは天下・国家のため?
工業化社会の指導者たちは何を言い出すか? しっかり眉にツバして、自分の生活は、自分の身丈に合わせて、しっかりと自分で守る。ものを大事に、節約第一。もう踊らされるのはやめましょう。
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私がネット交友に寄せる想いをご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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★ この二律背反、誰がみてもおかしいですね。本音は増税、だからジワジワ上げてくる。そうなるはず、と私は見ています。国民の健康のため禁煙促進など、考えてもいません。とりやすいところから税金を取る。禁煙を言えば誰も文句が言えない。だから使っているだけ。
このことは、以前にも取り上げました。 【8082】 「タバコ1箱1000円」論議のいかがわしさ
★ 同じように首を捻るのは、福田首相時代から急に高まった政府、経済界の地球温暖化防止キャンペーン。政府の肝いりで産業界も賛同して設立された財団法人「省エネルギーセンター」や「全国地球温暖化防止活動センタ^」などの”家庭の省エネ大作戦”を見聞きすると、その都度、大きな疑問が起き上がってきます。
★ たとえば「家庭でできる取組み10項目」というのがあります。★ そのすべてを実行すると、現在の1世帯当たりCO排出量(5277.1kg )を 16パーセント(847kg)も削減出来る。というのです。テレビ、新聞などマスコミが随時、協賛キャンペーンをしていますから、一般にかなり普及しています。
01 冷房の温度を1℃高く、暖房の温度を1℃低く設定すると
◆ 年間約33kgのCO2の削減
◆ 年間で約1,800円の節約
02 週2日往復8kmの車の運転をやめると、
◆ 年間約184kgのCO2の削減
◆ 年間で約9,200円の節約
03 1日5分のアイドリングストップを行なうと、
◆ 年間約39kgのCO2の削減
◆ 年間で約1,900円の節約
等など、10項目。
★ これを受けて町を歩くと、たとえば電機業界、「地球温暖化防止のため、ふるい冷蔵庫やエアコンを買い換えましょう。省エネ新製品だとCO2カットはコレコレ・・・」 自動車業界もなかなか積極的です。「新車乗り換えのチャンス。省エネ車だと、CO2カットはコレコレ・・・政府奨励補助もあってお得です」とか。
★ 地球温暖化防止を”錦の御旗”に古い車の通行を規制する条例さえ作られました。まあ、こうした啓蒙活動をなさるのは、それ自体、文句の言いようはありません。
しかし、時には、首を捻らざるを得ない為政者の「悪乗り」もありましたね。
★ たとえば、ガソリン税の存廃論議。正式には「揮発油税及び地方道路税」というこの悪税。 現在1リットル当たり53.8円の税金が課され、そのうち25.1円が暫定税率になっており、その期限がきたのをどうするか。結局、1ヶ月だけ廃止し、また元に戻しました。
★ ガソリン急騰で、それが原因で物価が急上昇し、国民生活に大きな影響が出てきたこともあり、国民の多くは暫定税率を廃止して物価高騰を抑えよ、と大声を上げました。その時の福田首相の言い草、今も耳にこびりついています。
「地球温暖化防止が急務のとき、CO2を撒き散らしていいのですか?・・・」
★ 議論のすり替え"悪乗り"論と言うのも、実は、暫定税率問題。そもそも、この税は1973年を初年度とする道路整備5ヵ年計画の財源不足を補う暫定措置として1974年に登場したもの。それが30年以上も、延長に延長を重ねた。そんな"暫定”があるか、が問われた政治課題でした。それを、「安くすればクルマがガソリンがぶ飲みでCO2を撒き散らす。時代の逆行でしょう」 あのトボケ顔でシラっと言いましたね。
★ 地球温暖化を問題にするなら、道路延長の方がもっと悪影響があります。暫定など姑息なことはやめ、全廃して道路工事を縮小すべきでしょう。それがスジ。だから政治家の言うことは詭弁が多いです。
★ ところで、話を本論に戻しまして、「家庭で出来るCO2カット・地球温暖化防止」ですが、車や家電製品を省エネ新品に買い換えて削減効果を高めよう・・・・なんとなくいい話のように聞こえます。しかし、これは、マヤカシではないか???
★ それが本当か、どうか、判断材料が欲しいですね。なるほど、古い車や家電を使いつづけると省エネ対応のものと比較すれば、多いCO2を出しているでしょう。しかし、たとえば、この先、10年間、使いつづけるとその差は、いかほどになるのか?
★ 同時に、今、買い替えよ、と推奨される省エネ新製品を作り出すのに、どれだけのエネルギーを消費し、CO2を撒き散らしたのか? 材料の資源開発から製品輸送に至るまで何キロのCO2を出したのでしょう? その比較表をもらわねば、国民は判断のしようもありません。
★ 悪くかんぐれば、この大不況、”錦の御旗”を掲げて大量生産された省エネ新商品の販売促進に悪用しているのではないか?? 政府・業界が結託して経済成長率を高める工作をしているのではないか。タバコ論議のタテマエ・本音に似たウラ・オモテが見えてきます。
★ 私たちは、これまで、こうしたもっともらしい「サカシラ」に踊らされてきました。
家庭で出来るCO2カット、などと説教はもうたくさん。それも言うなら、深夜の都会のネオンサインカットから始めてください。私たちは不必要な電気は消します。言われなくともライフラインの電気・ガス代、結構、高い。
★ アタマでっかちの軽評論に惑わされるのもいいかげんにしたいですね。自分の身丈に合わせて、物を大事にする生活・・・それを心がければ、CO2など問題になるような量は出ません。むしろ適量のCO2は自然を豊かに育てる森林植物に欠かせない必需品です。それを洪水で出し、公害にしているのは誰か? 工業社会の都会です。
★ 本当にco2カットを考えているなら、莫大なエネルギーを使う家電新製品や車の生産を控えるべきです。それが一番、効果がある、が、それは絶対にしない。
★ 円急騰で輸入品が安くなる、石油価格下落に為替差益、電力業界は大きなメリット、電気料金を値上げする根拠もなくなったはずですね。ところが電力各社は「先行き不安。値上げ必至」とか。 不況で電力使用が減るため経営の先行きが見通せないのだそうです。
★ 電力会社・・・CO2排出問題の視点から見れば、超A級の巨頭悪が「エネルギー使ってもらわねば・・」・とは?? まあ、それが正直なホンネでしょうね。何が何でも経済成長率は右肩上がりでない・・と、CO2問題などはそれからのハナシ、とは。まあ正直でいいです。
★ 個人にはco2削減を説教するが、オノレのばら撒きは天下・国家のため?
工業化社会の指導者たちは何を言い出すか? しっかり眉にツバして、自分の生活は、自分の身丈に合わせて、しっかりと自分で守る。ものを大事に、節約第一。もう踊らされるのはやめましょう。
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私がネット交友に寄せる想いをご理解賜りたくご一読をお願い申し上げます。
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by zenmz
| 2008-10-25 08:36
| 現代社会論